




【Cast& Stuff】
ドン・チードル(ポール・ルセサバギナ)
ソフィー・オコネドー(タチアナ・ルセサバギナ)
ニック・ノルティ(オリバー大佐 )
ホアキン・フェニックス(ジャック・ダグリッシュ)
テリー・ジョージ(監督・脚本・製作)
ケア・ピアソン(脚本・共同製作総指揮)
A ・キットマン・ホー(製作)
上映時間 2時間2分
1月14日(土)よりシアターN渋谷ほかにて
全国順次ロードショー
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【Intoroduction】
「愛する家族を守りたい。」ただ1つの強い思いが、 1200 人の命を救った … 。
1994 年、アフリカのルワンダで長年続いていた民族間の諍いが大虐殺に発展し、 100 日で 100 万もの罪なき人々が惨殺された。アメリカ、ヨーロッパ、そして国連までもが「第三世界の出来事」としてこの悲劇を黙殺する中、ひとりの男性の良心と勇気が、殺されゆく運命にあった 1200 人の命を救う。
「アフリカのシンドラー」と呼ばれたこの男性は、ルワンダの高級ホテルに勤めていたポール・ルセサバギナ。命を狙われていたツチ族の妻をもつ彼の当初の目的は、なんとか家族だけでも救うことだった。
しかし、彼を頼りに集まってきた人々、そして親を殺されて孤児になった子供たちを見ているうちにポールの中で何かが変わる。「この人たちに背を向けて、その思いを一生ひきずって生きていくことはできない」と立ち上がった彼は、たったひとりで虐殺者たちに立ち向かうことを決意。行き場所のない人々をホテルにかくまい、ホテルマンとして培った話術と機転だけを頼りに、虐殺者たちを懐柔し、翻弄し、そして時には脅しながら、 1200 人もの命を守り抜いた。
本作は、家族4人を救うことを心に決めたひとりの父親が、 1200 人を救うヒーローへと飛翔する奇蹟の過程を描いた実話である。
2004 年 12 月、米国の劇場数館で公開された『ホテル・ルワンダ』はまたたく間に評判となり、翌月には 2300 館で拡大公開される大ヒット作品となった。批評家の絶賛を受け、『アビエイター』『ミリオンダラー・ベイビー』などと並び 2004 年度アカデミー賞Rの主要3部門(脚本賞、主演男優賞、助演女優賞)にノミネートされる快挙をなしとげる。
公開のめどが立っていなかった日本にもその興奮は飛び火。「この作品を日本でも観たい!」と 20 代の若者たちが立ち上がり、インターネットで署名運動を展開。 4000 通を超える署名をわずか3ケ月で集め、その熱意でここに緊急公開が実現した。
【Story】
1994 年、ルワンダの首都キガリ。ベルギー系の高級ホテル、 ミル・コリン・ホテル で働くポールは有能な支配人だ。通常では手に入らない高級な酒も、1本1万フランもするハバナ産の葉巻も、さまざまなルートを駆使して手に入れては、一流ホテルに集まるゲストを満足させている。
ビジネスは良好だったが、このところポールは不穏な空気を感じていた。多数派のフツ族と少数派のツチ族が長年争ってきたルワンダでは、3年間続いた内戦がようやく終息し、フツ族とツチ族の間に和平協定が結ばれようとしていた。しかし、 フツ族の民兵グループ が市内を威圧的に練り歩き、 ラジオ でも公然とツチ族非難が繰り広げられていた。フツ族ではあるが穏健派のポールは民兵たちのやり方を嫌悪していたが、それを表に出すわけにはいかなかった。なぜならポールの妻はツチ族だからだ。
ポールが働くミル・コリンには国連の平和維持軍が駐在し、ルワンダ政府軍のビジムング将軍も足繁く訪れるなど、ここにだけは平和があった。万が一のことが起こった場合には家族を助けてもらおうと、ポールはビジムング将軍にも日頃から贈り物を欠かさず、良好な関係を築いている。
この日ホテルでは、ルワンダの和平状況を国連のオリバー大佐が報告し、ジャック・ダグリッシュをはじめとする各国の報道陣がそれを映像に収めていた。報道陣をもてなしたりと忙しく働くポール。そこに妻タチアナの兄夫婦が突然やってくる。「信頼できる民兵の友人から、ツチ族の大虐殺がはじまると聞いた。今すぐタチアナを連れて出国させてくれ」という義兄。しかし、世界が見ている中での虐殺などあり得ないと思ったポールはとりあわず、義兄夫婦を返してしまう。
その晩、ホテルから帰ろうとしたポールは、市内で火の手が上がっているのを見る。家に着くと、妻と子供、そして家を焼き討ちされ、信頼できるフツ族はポールしかいないからと 命からがら逃げてきた知人たち が暗闇の中に身を潜めていた。「フツ族大統領がツチ族に殺された」というラジオの放送にポールは耳を疑う。フツ族大統領がツチ族と和平協定に応じたのにそんなことはあり得ない。しかし、 大統領が何者かに殺された のは事実だった。そして町中では、ラジオの報道を鵜呑みにしたフツ族が、武器を手にツチ族を襲撃しはじめていた ─── 。
翌朝、ポールの家に兵士がやってきて、彼が前に働いていたディプロマト・ホテルを暫定内閣の基地にするのでホテルの鍵を開けろと命令する。家に隠れていた人々は見つかり殺されそうになるが、ポールが渡した多額の賄賂でなんとかその場は切り抜けられた。行き場のない家族と隣人たちを連れ、しかたなくポールはミル・コリンに向かう。
カメラマンのダグリッシュは狂乱と化した街で精力的に取材を続けていた。彼の撮ってきた映像を観てショックを受けるものの、これが世界で放映されれば国際救助が来ると確信するポール。しかしダグリッシュの答えは違った。「世界の人々はあの映像を見て ──“ 怖いね ” と言うだけでディナーを続ける。」ダグリッシュはオリバー大佐にもカメラを向けるが、大佐は「 我々は平和維持軍だ。仲裁はしない 」と繰り返すことしかできない。
海外資本であり、国連兵士もガードするミル・コリンには民兵たちもうかつには手が出せず、ホテルは難民キャンプのような様相を見せ始めていた。困惑するポールに、オリバー大佐はヨーロッパ諸国が介入の準備を進めており、数日でルワンダに到着すると話す。
数日後、ポールたちの元に待ちに待ったベルギーの国連軍が到着した。しかし、それはルワンダ人を助けるためではなく、犠牲者の出ている国連兵士や職員、そしてルワンダにいる外国人を退去させるためのものだった。それは、世界がルワンダに背を向けたことを意味していた … 。
ポールは、今や 800 人に膨れ上がった避難民たちを守るために、あらゆる手を尽くしていた。ミル・コリンの親会社サベナのティレン社長に電話し、 フランスに連絡して 政府軍を止めてほしいと頼み、避難民たちには海外の要人にコンタクトを取るようにと指示を出す。踏み込まれても居場所がわからないように部屋のナンバープレートもすべて外した。ビジムング将軍や政府軍兵士たちにはせっせと 酒をふるまい 、「ホテルを守った人には、サベナ社が報酬を出すと言っている」「ここで起こることは、アメリカがスパイ衛星で見張っている」などのはったりで、ビジムング将軍の関心をホテルにひきつけておくことを忘れない。
しかし、危険はすぐそばまで忍び寄ってきていた。民兵グループのリーダー、ジョルジュ・ルタガンダと会ったポールは「ホテルに近寄るなとビジムング将軍に言われているが、もうすぐ俺たちが仕切るようになる。ホテルにいる重要な裏切り者を渡せば、身内は救ってやってもいい」と言われ、絶望的な気持ちになる。
いつしか、ホテルの難民は 1268 人に膨れ上がっていた … 。
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